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ウーマン・コップ



監督:ブラッド・アームストロング
キャスト:ジェシカ・ドレイク、カーメン・ハート、キルスティン・プライス

あらすじ:犯罪多発都市、ロサンゼルス。この街の男たちから恐れられている4人の美しい捜査官。射撃のプロ、ブロンドの美女レイチェル。豊満なバストを持ったタフな女ボビー。無邪気な色気を醸し出す現代っ子クリス。そしてエキゾチックな瞳を持つスペイン系の女マリア。驚異的な身体能力、抜群のチームワーク、そして最上級のボディを駆使し、次々と犯罪者たちを逮捕していくレイチェルたち。そんな中、レイチェルの昔の恋人であるケビンが現れ、思い悩むレイチェルと他のメンバーの間に亀裂が入る。そんなチームに、また新たな指令が下されるが・・・。

評価 ★★☆☆☆


 制作はアメリカのWicked Picturesというポルノ制作会社なわけで、もちろんこの映画もほとんどポルノみたいなもん。
 主人公の女四人組が、セックスしてる犯人を逮捕する。で、四人組の一人が恋人とセックス。次の日、またセックスしてる犯人を逮捕。で、四人組の一人が恋人とセックス。次の日、セックスしてる犯人を(以下略)
 ってな具合に、とにかくセックスだらけ。ストーリーなんてあって無いようなもの。一応、主人公と恋人との複雑な関係なんか描いてたりするが、正直どうでもいい。
 エロ以外見所がないんだけど、そのエロもそこそこといったところ。女優陣は、金髪姉ちゃんだったり、スパニッシュだったり、ロリ系だったり、バラエティに富んでるし、脇役にも黒人姉ちゃんがいたりで頑張ってはいるが、肝心のエロシーンが長いだけでワンパターン。早送り推奨なんだけど、エロシーンを飛ばしたら見るべきところがなかったりする。
 アクションシーンのへボさとかはある意味笑えるんだけど。

 つか、こういうパッケージはやめて欲しい。邦題といい明らかに、セクシーアクション物と勘違いさせて売ろうという商売根性が見えてるんだ。もっとエロ物らしくしやがれってんだ。何度この手の手法にだまされたことか(←学習能力皆無)

6時間後に君は死ぬ


監督:小中和哉、高野和明
キャスト:塚本高史、真木よう子、沢村一樹、田中卓志

あらすじ:自称・予言者の青年から“6時間後に死ぬ”と告げられた女性が、死の恐怖に立ち向かいながら謎に迫るカウントダウン・サスペンス。

評価 ★★☆☆☆

 「13階段」で江戸川乱歩賞を受賞した高野和明作品のドラマ化。「6時間後に君は死ぬ」「3時間後に僕は死ぬ」のふたつの短編作。前者は小中和哉が、後者は原作者の高野和明が監督している。

 元々がWOWOWで放送されたドラマということで、小粒な作りとなっている。一時間ドラマが二本。どちらも軽い作品。
 ミステリとしては無難。「6時間後に君は死ぬ」は未来を見ることのできる主人公が、ヒロインの死を見て、それを回避するために行動を起こす、というものだけど意外性が無い。こいつが犯人だろうなぁ、と思ってたらまさにその通りになった。ミステリならもひとつどんでん返しが欲しかった。伏線もいまいちはれてなかったし。序盤のミステリアスな雰囲気は良かったんだけどなぁ。

「3時間後に君は死ぬ」もいまいち。犯人捜しがメインのミステリだけど、あんなオチではなぁ。というかミステリになってない。恋愛の絡んだサスペンスとして見るべきかもしれないけど、サスペンスとしても緊張感が弱い。
 ヒロインは犯人捜しばっかりして仕事してないけど、怒られないのかね。警察は内部事情をペラペラと外部の人間に話しちゃうし。まあそれでも、展開はそれなりに面白いし、主人公とヒロインの微妙な心情なんかも上手くかけててグッときたんだけど、オチさえもうちょっとなんとかしてくれてたらなぁ・・・。

 あと真木よう子のセリフが非常に聞き取りにくかった。滑舌悪いよ。

めがね


監督:荻上直子
キャスト:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこ、橘ユキコ、薬師丸ひろ子
2007年 日本

あらすじ:春先の風の強い日、タエコは海辺の小さな町に着いた。 暫しの間、見知らぬ場所で、誰にも邪魔されない時間を過ごす為に・・・・。

評価 ★★☆☆☆

 眠たくなる映画だなぁ。何か作業するときにBGM代わりにつけとけば良い感じかもしれない。まあ、穏やかな気持ちにさせるのが目的みたいな映画だからそれでいいのかもしれないが。
 あくせく働いた後に、一人でこの映画見たら泣いちゃうかもしれない。流行りのスローライフとでも言うのかな。
 個人的には、この舞台となった民宿よりも、もう一つのマリンパレスっつー自分で畑を耕すホテルの方が好きだったりするけど。枕元で起きるのを待ってる婆さんがいたり、メシはみんなが揃って食べるのが当たり前だったり、変な朝の体操はさせられるわあんまり泊まりたいとは思わない。なんかこう、数十年前のヒッピーの臭いがするというかなんというか。

 ストーリーはあってないようなもの。メシ食って、たそがれて、話して・・・それだけ。衝撃的な事実が発見されるわけでも、大きな出来事が起こるわけでもない。主人公の正体すら明かさないという徹底ぶり。民宿の雰囲気があれば良いんだよ、他のは無駄、という監督のメッセージが聞こえてきそう。

 それでもストーリー上に暗喩がちりばめられている。例えば、サクラさんの自転車の荷台に乗った主人公。主人公が荷台に乗ろうとするとサクラさんがメチャクチャ怖い顔をする。で、持っていたトランクをその場に置いて、乗る。
 これなんか、トランクを現実世界の執着物として描かれ、それを捨てることでサクラさんの側の人間になったというのを表しているのだと思う。
 荷台に乗ったのを他の登場人物に羨ましがられるのも、トランクという執着を捨てる決断ができ、サクラさんに認められたことを、羨ましがっていたんだろう。
 また序盤では民宿の主人は、主人公の持ってきたトランクを部屋には運び込まずに放置した。これは俗世間の物を持ち込むな、という現れになってたりするのかな。

 他にも色々な暗示的なシーンが描かれているんだけど、どうも作り手の自己満足で終わっているの多いと思われる。加瀬亮が突然ドイツ語(?)を喋りだすシーンなんかがそう。ドイツ語なんて聞いても理解できないよ。後で何らかのフォローでも入るのかな? と思ってたけど、それっきりだった。見る側を無視しすぎてないかなぁ。

 あと、メシをこれでもかっつーぐらい強調してたけど、南国の島らしくない料理ばっかりってのは意図的なんだろうか?
 伊勢エビは良いとして、焼き肉だとか、シャケだとか、目玉焼きとか。一度も海の魚を食べなかったのは意味があるのか?序盤に冷蔵庫開けて、タイを目にした主人公が慌てて冷蔵庫を閉める、というシーンと何か意味があるのかな? 深読みすればありそうだけど。

 登場人物の、どこかよそよそしいような演技は、最後まで慣れなかった。敬語ばかり使ってる登場人物だったり、会話が微妙にずれてたり、芝居っ気たっぷりのセリフだったり、どこか浮世離れしている。

 雰囲気や空気感というのは非常に良くできている。見終わった後はアクビでも出そうな映画なんだけど、二、三日経ってから思い返すと、非常に印象に残っているそんな映画かなぁ。好き嫌いは別れそうだけど。

 で、結局めがねはあんまり意味が無かったのね。

宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式


監督:ジェフ・アブゴフ
キャスト: マッケンジー・アスティン、カーメン・エレクトラ、ルーシー・リュー、デヴィッド・ハイド・ピアース
1999年 アメリカ

あらすじ:男は今日も夜な夜なガール・ハントにクラブへ繰り出す。そこには、超グラマラスな美女たちが。やっとのことでその内の一人ジェニーをデートに誘い出すことに成功――。

評価 ★★☆☆☆

 エロ以外頭にないっつーようなカップルのお話。愛=性欲みたいな。リアルといえばリアルなのかなぁ。
 ストーリー自体は目新しいところは一切無し。というか陳腐。
 冴えない男がバーで、男運の悪い女と出会い恋に落ちて、電話番号を書いた紙をもらうけどなくしちゃってアタフタ。なんだかんだで、恋人同士になっちゃって、映画見たり旅行したり。女の元カレが現れて女に絡むのを助けようとするも逆にボコられたりして、なんだかんだで子供が出来ちゃって、そのまま結婚。
 そこら中にありふれてるありきたりな恋愛物のストーリーなんだけど、ナレーターが面白い。的外れなような、そうでないようなナレーションにいちいち笑わされる。
 どっかの惑星の人間が、地球人のドキュメンタリー番組を放送しているという設定で、ナレーターは勘違いしまくりの説明をするわけだが、宇宙人にとってはそれが的外れに見えなくもないという絶妙なコメントを連発する。コメントだけ聞くとワケ分からんが、映像とはきちんとマッチしてるのがひじょーに上手くできてる。

 この映画、一番頑張っているのは主人公でもヒロインでもなく白いアイツだったりする。


白いアイツ
笑顔、笑顔




時には壁にぶつかり




時にはターミネーターに殺されながらも




最終的にはターゲットに・・・




見事命中!




結婚式にはオルガンを弾いて祝福



 意外に避妊方法が詳しく説明されてたり、きちんとエイズの検査したりと青少年にお勧めできる映画・・・ではないか。

おっぱいチャンバラ


監督:広瀬陽
キャスト:赤西涼、あのあるる、範田紗々
2008年 日本

あらすじ:上半身裸で”おっぱい”をさらけ出して戦う女一子相伝の暗殺剣術、佐山破心流の継承者・リリは、継承儀式の最中に江戸時代の小さな村にタイムスリップしてしまい・・・。

評価 ★★☆☆☆

 おっぱい出しながらチャンバラするっつーワケの分からんエロコメディ。
 題字からしてキンピカで時代劇に全く相応しくなかったりするワケのわからなさ。
おっぱいチャンバラ

 しょっぱなからいまいちなルックスの女優の素振りシーンからはじまる。が、この素振りが素人丸出し。身のこなしが明らかに刀なんて握ったことないのを物語ってるが、まあそんな固いことを言ってはいけない。おっぱいの形が良いので許すのだぁ。

 一子相伝の儀式で、真の窮地に立たされたときにこれを開けろ、と箱を渡される。普通ならラストのクライマックスシーンで開けるんだろうなぁと思うんだが、この映画の場合開始十分もしないうちにあっさりとオープンしちゃう。しかも中身は単なる着物。

 ストーリーは貧乏な村が忍者衆に襲われているという陳腐なもの。悪役も陳腐というか、どこかで見たようなデザインが揃ってる。

志々雄真実?
リューク?

 チャンバラシーンはラストの女首領とのバトルが非常に面白い。昼間のはずなのにいつの間にか夜になり(中盤でのバトルでもいきなり夜に変わったなぁ。夜のシーンが好きなのかね)、チャンバラでは両者が刀を振り回してるのにカメラは胸のアップを撮っちゃう馬鹿馬鹿しさ。挙げ句の果てにはおっぱいを使った必殺技(!)
 このラストシーンだけでもこの映画を見た価値がある・・・のかな?

 で、この映画を見た人が最も求めていたであろう(?)ヒロインのエロシーンはいまいち。無駄に長いがあんまりエロくない。女優さんが気合い入れて演技してんのは分かったんだけどね、BGMがもの悲しげじゃどうも盛り上がりません。
 むしろ女首領の騎乗位シーンの方がエロかった。腰使いイイヨイイヨ~。 

 しかし、チャンバラシーンがひどすぎる。子供が刀振り回してるような殺陣。もうちょっとガンバレよと言いたくもなる。
 まあこの映画にそんなこと求めちゃいないんだけど、どうせチャンバラやるんならラストのバトルみたいにおっぱい使った馬鹿馬鹿しい必殺技でも使ってはっちゃけてほしかったなぁ。

 一時間程度の短い映画と言うことでちょっとした暇つぶしに最適ではある。こういうバカみたいな映画もたまには面白くて良いね。

大停電の夜に


監督:源孝志
キャスト: 豊川悦司、田口トモロヲ、原田知世、吉川晃司、寺島しのぶ、井川遥、阿部力
2005年 日本

あらすじ:クリスマス・イブの夜、突然の大停電に見舞われた東京で、それぞれ悲喜こもごもの12人の男女の思いが交錯する。

評価 ★★☆☆☆

 複数のカップルがクリスマスイブの日、大停電をきっかけに様々な経験する、という群像劇。個人的に群像劇は好みじゃないので、いまいち乗りきれず・・・。
 映像や小道具の使い方なんかは非常にストイックで好感が持てた(特にベースを弾くシーンなんか非常にかっこいい)が、いかんせん停電のせいで暗すぎていまいち映像美が堪能できなかった。その分ロウソクの光が美しさを強調されてたわけなので一長一短なのかな。

 ストーリーも登場人物が多すぎて、ひとつひとつのエピソードが薄っぺらくなってるし、そもそもどの話も不倫が関係しててありきたりだったりする。不倫している夫だとか、服役中の彼氏を待てずに別の男と結婚しちゃう女だとか(これも不倫の一種か)、数十年前の結婚前に恋人と子供を作ったとか、別に家庭の持っている前の恋人が自分のところへやってくるかどうかとか(これも不倫になるぞ)、なんだかワンパターンになっている。
 クリスマスイブが舞台と言うことで色恋沙汰をテーマにしたかったんだろうが、それが陳腐になっている。

 一番興味深かったのは中学生とモデルのエピソード。乳がんのせいで女性の象徴である胸と、モデルとしての仕事を失おうとしてる女性に、衛星マニアの少年の交流は面白そうだったわけだけども、ほとんど深く掘り下げられることもなく映画の中では一番浮いているのが残念。
 
 こうした群像劇はラストシーンにそれぞれのエピソードが絡み合うのが魅力的なんだろうけど、この映画ではちょっとだけふれあうだけで、深くそれぞれのエピソードが交流することはない。ちょっとそれは手抜きじゃなかろうか。

 しかし、この映画最大の欠点は全体の芝居がかった点にある。登場人物全てが、現実ではそんなこと言わねえよ、ってなセリフばかり口にする。特に豊川悦司。セリフや仕草がキザすぎて鼻につく。ストーリーも作り話のように上手くすすむ。
 その象徴が妊婦が電車に閉じ込められて脱出するときのシーン。乗客が自分の服やら靴やら飲み物やらを手渡そうとするわけだが、ちょっとできすぎてる。こんな人の良い奴らばっかりじゃないよ、現実は。この映画にはそうして現実には存在するはずの無いような心温かな人々や物語が当たり前のようにあるのだ。それが作り物感を強めている。
 現代のおとぎ話として楽しめればそれで良いのだろうけれど・・・。

デサント・オ・ザンファー 地獄に堕ちて


監督:フランシス・ジロー
キャスト: ソフィー・マルソー、クロード・ブラッスール、ベッツィ・ブレア、ジェラール・リナルディ
1986年 フランス

あらすじ:人気作家の妻・ローラは、夫との行為に悦びを見出せず、2人の関係は冷めきっていた。しかし、2人で訪れたバカンス先で夫を殺害してしまったことをきっかけに、ローラの様子が一変する。

評価 ★★☆☆☆

 おフランス産のサスペンス映画。サスペンスといってもストーリー性は薄い。
 社会的地位のある人間が不可抗力で人を殺してしまい、それを目撃され金を恐喝されるという、土曜サスペンス劇場にでもありそうなぐらい平凡なストーリー。
 それでも、鏡の中と外、といった比喩を出してきて深みを持たせようとしたり、様々な細かな設定があったりで独特の芸術的な雰囲気が醸しでている。
 例えば、車の中で煙草に火を付けるとき、マッチのつもりで車に付属している火を付ける奴(名前は何だ?)を外へ放り投げてしまったり、専制君主と揶揄されるような横暴なホテルのオーナーの誕生日のシーンだとかが、映画にアクセントを持たせている。

ソフィー・マルソー
 ↑のカットはお気に入り。何となく秘密めいた瞳に官能を感じさせる姿勢。狂気とエロスの混合を連想させ、彼女の過去の行いの伏線になってる。こういう何気ないワンシーンへのこだわりが所々に見られる。

 といっても、やっぱりストーリーがいまいちでテンポも良くないんで退屈っちゃー退屈。黒人差別や同性愛問題といった社会的な面も取り上げているが中途半端。

 バカンスの雰囲気とソフィー・マルソーの裸を楽しむための映画だろう。

軍鶏 Shamo


監督:ソイ・チェン
キャスト:ショーン・ユー、魔裟斗、ディラン・クォ、ブルース・リャン、石橋凌、フランシス・ン
2007年 香港、日本

あらすじ:16歳の少年の夏に起きた惨劇…。少年院に送られた彼を待っていたのは、周りの少年や院長から軽蔑され、虐げられる地獄のような日々。「このままでは自分が殺されてしまう…」と悟り、自己防衛本能を剥き出しにした彼は、伝説の空手家と出会い、自らを鍛えることで、毎日を生き抜いていくそして、2年の刑期を終えた彼は世界格闘技トーナメント<リーサルファイト>を目指す!

評価 ★★☆☆☆


 橋本以蔵原作・たなか亜希夫画の同名漫画の映画化。原作は未読。
 雰囲気や演出は好きだなぁ。日本が舞台のはずなのにどう見ても香港のスラム街にしか見えないという雰囲気は良かったし、悪ガキが一癖も二癖もある支障から特訓を受けて強くなるってストーリーは一昔前のスポ根や香港映画に通じるところがあって好きだ。といっても強くなったところが描かれていないのがいまいち。試合でも毎回ボロボロにされてるから特訓の成果があったのかどうか分からん。水に映った月を切れだの、闇に溶ければ見えなくなるだの、意味あったのだろうか?

 俳優陣は非常に格好良い。主人公のベロ出しオープニングがラストの試合前につながってるところなんかは見事。空手師匠の黒川も渋くてよろしい。流派争いでボロ負けした兄ちゃんも好きだが、負けて以降出番が一切無いのが・・・。
 ちゃんと三枚目役にデブの兄ちゃん出てるのもお約束か。

 この映画、なんだか登場人物の心理が見えてこない。
 主人公はどうしてあんなにリーサルファイトにこだわったんだろうか。出所してからの目標は妹を捜すことじゃなかったのか。いつの間にかリーサルファイトのリングに立って、反則がひどかったんで永久追放(?)されて、魔裟斗の恋人レイプして再びリングに立つ。
 んな、レイプしてまで(未遂か?)魔裟斗と戦う意義はなんだったんだろうか?
 師匠の黒川の病気も唐突だったし、リーサルファイト創始者の思惑が見えてこないし、都合良くストーリーが進んでいく感じ。あと、最も大事な妹のアレの「動機」が分からない。狂ってただけか?
 原作読めばそのへんはきっちり書いてあるのかなぁ。

 アクションシーンは結構迫力有った。少々グロテスクなシーンも有り。
 しかし主人公、線が細い。魔裟斗と戦うシーンになると特にそう感じる。体重差がけっこう有りそうだが、あの格闘技のルールはどうなってんだろ。

 どうでもいいがリーサルファイトのリング、観客席が離れすぎだ。

リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)


監督:フランク・オズ
キャスト:リック・モラニス、エレン・グリーン、スティーヴ・マーティン、ヴィンセント・ガーデニア、ビル・マーレイ
1986年 アメリカ

あらすじ:花屋の店員シーモアは中国人街で奇妙な鉢植を買った。ところが、なんとこの植物は人間の生き血をエサにする吸血植物だった……。

評価 ★★☆☆☆

 オリジナルは1960年公開のロジャー・コーマン監督作品。で、その映画がミュージカル化されヒットし、さらにそのミュージカルを映画化したというややこしい経緯をもつのが本作品。
 ホラーをミュージカルで演じるという発想は素晴らしい。普通、ミュージカルっつーと「ウエストサイド物語」みたいなラブロマンスを思い浮かべるもんだけど、あえてグロテスクなモンスターの登場するホラーを題材にするというのは発想の勝利というやつ。といっても、ラブロマンスが物語の主軸に据えられてるわけだけど。

 しかしテンポの悪い映画。モンスターが成長して血を求めるようになり、やがては主人公の手に負えなくなる、といった展開まで一時間近くかかってる。もうほとんどラストシーンまできちゃってる。面白くなってきたな、というところであっさりとモンスターとの対決シーンがはじまってチャンチャン。どうも物足りない。

 モンスターとの対決もあっけない。あれほどの知能と力を持ったモンスターなんだからもうちょっと粘れ。あんなヒョロ男になんの工夫も無くやられちゃって面白みがない。せめてやられ方に伏線でも敷いておいて欲しかった。

 このシーンは最高。音楽からカメラの動きまで申し分なし!
 

 もとがミュージカルなだけに音楽はどれも質が高いね。

 どうでもいいがこのふたり。似てる。




ぼくの大切なともだち


監督 パトリス・ルコント
キャスト ダニエル・オートゥイユ、ダニー・ブーン、ジュリー・ガイエ、ジュリー・デュラン、ジャック・マトゥー
2006年 フランス

あらすじ 誕生日に集まってくれた仲間と、「10日以内に親友を連れてくる」という賭けをすることになったフランソワ。だが友人たちはフランソワを親友と思っておらず……

評価 ★★☆☆☆

 非常に軽いタッチの映画。パトリス・ルコント作品といえばどこかシニカルで人間の暗部をさらけ出したり、ドロドロの性欲を芸術的に描いたりするわけだがそういった過去作と比べて非常に軽い。映像やストーリーなど大衆の娯楽向けに作ってる感じがする。

 仕事もできるし、恋人もとっかえひっかえな主人公だが友人がひとりもいない。周囲の人間にからかわれたのに腹が立って、つい友人をお前らに見せてやる、と啖呵を切る。が、友人だと思ってた人間は、向こうは友人だと思っていなかった。で、気の良いタクシー運転手に友人の作り方を教わるわけだが、この一連の流れが非常に漫画的。友達の作り方を書店で求めるが、そんな本を探しているのを周囲の人に聞かれるのが恥ずかしいので、ヒソヒソと店員に聞くが、店員が大声でその本の名前を叫んじゃうとか、講演会で気持ち悪い男が友達になろうと声をしつこくかけてくるとか、非常に漫画チックである。もともとルコント監督は漫画家だったので、そうした経験が生きているのかもしれない。

 フランス映画といえば恋愛物というイメージがあるが、この映画では恋愛を排除している。というか、最初から観客に対して恋愛沙汰は持ち込まないんで期待するなよ、と宣言してる。それが主人公の共同経営者が自分はレズビアンだと告白するところ。主人公に一番近い女性は、主人公を恋愛対象と見ていないということを説明し、関係が発展することはないと仄めかしているわけだ。純粋な友情物として見られるように観客への説明である。
 ただし、この女性は後半部で主人公と友人になりたかったとも告白している。主人公と女性が単なる賭けの敵同士であるとした認識をひっくり返した一種のどんでん返しだろうか。

 主人公、最初から共同経営者の女性に友達になろう、と持ちかけてりゃこんな苦労することはなかったんだよね。女性は主人公と友人になりたかったが、主人公は見向きもせず、タクシー運転手は、主人公と友人になったつもりでいたが主人公に裏切られる。身近な人間ふたりを傷つけている。が、女性に対してのフォローがこの映画内ではほとんどない。ちょっと扱いがひどすぎやしないだろうか。

 フランス映画はやっぱり恋愛が必要なんだろうなぁ。ラストシーン。タクシー運転手と主人公の娘。明らかに恋をしてる。友人の娘と結婚、か。友人に妻を取られた男にとってはちょっと辛いか。やっぱりこの後結婚までは発展しないのかな。

 クイズミリオネア。長々とテレビ番組をほぼそのまま映画に拝借しちゃうってのちょっとやりすぎじゃないか。電話での星の王子さまの一節を読むところなんかは、ちょっとした哲学っぽくてフランス映画らしい。

 しかし、邦題がいまいち。原題は「Mon meilleur ami」直訳すれば「私の最良の友」意訳で「私の親友」といったところか。どうして「ぼく」なんて一人称を使っちゃったんだろう。中年男の友情物語に「ぼく」が不釣り合いで面白いと思ったのかなぁ。フランス映画でこんなタイトルにされるとプロヴァンスあたりの少年の物語と思っちゃうよ。

パコと魔法の絵本


監督 中島哲也
キャスト 役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮
2008年 日本

あらすじ 奇妙な人ばかりが集まるとある病院に、偏屈な大富豪・大貫がいた。嫌われ者の大貫はある日、交通事故で両親を失い、後遺症で1日しか記憶がもたなくなった少女パコと出会う。パコとの出会いで自分の人生を見つめ直す大貫は、彼女にとある提案をする…。

評価 ★★☆☆☆

 好き嫌いがはっきりと別れそうな映画。映像や演出のクセが強すぎる。「下妻物語」程度なら良いんだけど、はっきり言ってこの映画はいきすぎ。手から星降らせたり、いちいちアニメチックな効果音流したりとか、独特な世界観を作りすぎてる。独特すぎてついて行ける人間といけない人間がはっきり分かれる。

 映像の作り込みはさすがだなぁと思う。職人的なこだわりが見られるシーンが多々ある。だけども、本当にそれは必要なのか? と疑問に思う部分も多々ある。
 例えば、序盤の館。ハワイアンダンス踊ってるのは良い。だけど、そこにゆうたろうの写真なんか必要か?
 部屋にエヴァンゲリオンや銀河鉄道999のポスターなんか必要か?
 不可思議な世界観には合っているかもしれないけれど、映画の舞台は、日本なのか静養なのか分からない、現代なのか過去なのか未来なのか分からない、そういう漠然とした世界なのだ。それは星新一が、どこの国のどの時代の人間が読んでも通用するようにと通俗性を徹底的に排除したのと対照的である。
 本作も、ファンタジーの絵本の世界としてそうすべきであったはず。それなのに、日本でしか通用しないようなアニメのポスターを貼ったり、人生劇場のコマを使ったり、ドリフのコントでザリガニ魔神をやっつけたり、と現代の日本人にしか分からない描写が数多く存在する。
 これは内輪ウケである。分かる人間は笑えるが、分からない人間にはさっぱり。分からない人間に説明をしようとも、なるべく分かるようにしようという努力を欠いている。見る側を無視して、自分の好き勝手な事をやっているという印象しか持てない。演出や映像のクセが強い、というのもそうした監督の「暴走」が原因ではないかと推測する。

 それにしても、出てくるギャグにほとんど笑えなかった。笑いのセンスが古いというかなんというか・・・。

 アヤカ・ウィルソンは可愛いかった。さすがに表情のバリエーションが少なかったけれど子供にそこまで言うのは酷か。

ゲーム


監督 デヴィッド・フィンチャー
キャスト マイケル・ダグラス、ショーン・ペン、デボラ・カーラ・アンガー、ピーター・ドゥナット
1997年 アメリカ

あらすじ “人生が一変するような素晴らしい体験ができる”というゲームの招待状を受け取ったニコラス。謳い文句に誘われ参加したことから巻き込まれる奇妙な事件を描くスリルと謎に満ちたサスペンス。

評価 ★★☆☆☆

 よくこんな脚本で映画作っちゃったなぁというのが見終わった後の感想。
 世にも奇妙な物語の一編にありそうというか、誰かの小説のショートショートにありそうというか、二時間ものの映画らしくない。そりゃあ全編に漂う、デビット・フィンチャーらしい暗さはあるけれど、ワンアイデアのみで一本映画作ちゃうのはさすがに辛い。
 もともと、デビッド・フィンチャーはCMやミュージックビデオ畑の人間だったわけで、映像や演出面を評価されてる監督。だけど、幸か不幸か「セブン」の大ヒットで、あの衝撃的などんでん返しのあるラストシーンを観客は求めちゃうようになって、監督もそれに答えようとしたんじゃないだろうか。その結果、「ゲーム」が生まれたのかもしれない。全部オイラの想像でしかないけどね。
 この後「ファイトクラブ」「パニックルーム」「ゾディアック」と、ストーリー的な驚きよりも、途中のサスペンスや不可思議、人間心理などを主軸にした映画を撮るようになったのも「ゲーム」の失敗でオチありきの映画に本人が限界を感じたように思えるんだけど、どうなんだろうなぁ。

 この映画の中身自体は、それなりに面白い。80分ぐらいの小物だったらもっと評価は高かっただろうけど、二時間も無理矢理もたせましたっつー感じがしてオイラには合わなかった。

女子高生ロボット戦争


監督 ティム・T・カニンガム
キャスト ミシェル・フェアバンクス、マリア・ジョーンズ、マシュー・ジョーンズ、フェイス・ショーンフェルド
2001年 アメリカ

あらすじ ブリトニーとアリーは小学校からの親友同士。彼女たちは、それぞれ人並みはずれた才能を持ち合わせていた。ブリトニーは天才的な頭脳、アリーは運動神経抜群の身体能力。ある日、ハンサムボーイのクリスが転校してきた。クリスは瞬く間に学校中の女子の憧れの的になった。ブリトニーとアリーも例外ではなかった。そして、二人のクリスに対する猛烈アピール合戦が始まる。さらにはお互いの才能を駆使し、恋のライバルのジャマをし始めついに、学校中を巻き込んだ大戦争が勃発した!

評価 ★★☆☆☆

 映画の中身よりタイトルをどうにかしてくれ。ロボットなんかほとんどでてこねえじゃねえか! 女子高生にロボットの組み合わせなら客が喜ぶとでも思ったか! こういうことされると逆に冷めてしまう。もうちょっとマシな邦題を考えろってんだ。

 内容は可もなく不可もなくというところ。転校生の少年が少女漫画のように背後に花を抱いての登場だとか、フェロモンに反応して屁をこく機械だとか、通信教育でカンフーをマスターしちゃうとか、良い意味で馬鹿馬鹿しいテイスト炸裂。
 一応、友情云々といったシーンもおりまぜて、女子高生物らしく青春色を出したりもしてるが、ほとんど蛇足。そんな、涙あり笑いあり、みたいにするぐらいならばとことん突っ切った馬鹿馬鹿しさを見せて欲しかった。

 ラストシーンの迫力のないカンフーシーンは普通のアクション映画なら噴飯物のひどさ。学芸会か、と思いたくなるわけだが、これだけぶっ飛んだコメディ映画ならば、ギャグとして昇華されているので、緊張感のかけらも無いシーンだなぁと、にやにやしながら見れた。もしかすると単にアクション撮るのが下手なだけかもしれないけど、狙ってやってると好意的に思い込んでおこう。

 それなりに笑えるシーンも多いし、テンポも良くて楽しめるわけだけど、もう少しぶっ飛んだギャグが見たかったなぁ。

ダブルブレイド


監督 チェン・クンホウ
キャスト レット・ガイルズ、スー・ジン、ヴェロニカ・ベロ
2006年 中国、アメリカ

あらすじ 不祥事から軍を離れた4人の元諜報部員。6年ぶりに集結した彼らは、40万ドルをかけ、大富豪の姉殺害に奔走することに……。

評価 ★★☆☆☆

 コッテコテのB級映画。
 中国とアメリカの合作映画だけどもモロに香港映画のノリ。カンフーアクションに両親の復讐劇。暗殺者グループが仲間割れをしたり、主人公がターゲットに恋をして苦悩したり・・・とまぁ古き良きアクション映画の香りがするんだけども、中身は古くさいだけだったりする。

 アクション部分がダメダメ。動きにキレがなさ過ぎる。頻繁なカメラの切り替えだとか、スローモーション、早回しなんかでごまかそうとしてるが、それが逆にアクションの良さを消してるし、たまに長尺のアクションが流れたりすると、これがもう目も当てられない。
 動きが遅くて相手方は相手の攻撃がくるまできちんと待ってたりする。
 ワイヤーアクションが使われるシーンでも、あからさまにワイヤー使ってるのが分かる。違和感バリバリで見てて気になること気になること。
ワイヤー

 ストーリーのほうもいまいち。双子の姉妹っつー設定ならいの一番に想像するストーリー展開を見事に裏切ってくれなかった。お約束通りで良かったというべきか、ありきたりというべきか・・・。
 他にもちょっとしたドンデン返しもあるがちょっと無理がある。無理にストーリーに凝らなくても、単純なストーリーで良かったんじゃないかとは思うが、アクションがダメダメだからこういうところに力入れなきゃいけなかったんだろうなぁ。それが駄目な方向に行っちゃってるが。

 でもまあ、主人公の心理だとか、細かい小道具の使い方とか、演出とかそれなりに見れるところもあった。荒いところはあるけれど、どこか光る部分があるってのは香港映画らしい。


ハト

 しかし、このハト。ジョン・ウーのパロディだろうけども、アクションの邪魔してるだけで思わず苦笑しちゃう。
 他にもロングコートたなびかせるところなんかもあったし、この監督、ジョン・ウーのファンなんだろうなぁ。

パリ、テキサス


監督 ヴィム・ヴェンダース
キャスト ハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー、ディーン・ストックウェル
1984年 西ドイツ・フランス

あらすじ テキサス州にある“パリ”を探して放浪するトラヴィス。失意の中、4年ぶりに戻った家に妻の姿は無く、息子とふたりで捜索する旅に出た……。

評価 ★★☆☆☆

 84年カンヌ映画祭パルムドール受賞作品。非常に評価の高い作品だけども個人的には嫌い。文芸作品が好みでないというのもあるが、主人公の行動に嫌悪感を抱いてしまうのだ。

 この主人公、妻を捨てて消息を絶つのだが、息子は妻に預けっぱなし。この時点で父親失格。で、四年後に放浪中に病院に運び込まれ、弟と出会うわけだが、その時も一言も喋らない。それどころか黙って姿を消そうとする子供じみた行動。最初はミステリアスな雰囲気を醸し出してるが、いい加減見てるだけでも腹が立ってくる。弟はよく怒らないものだと感心。
 自宅へ帰る途中でも、飛行機乗るのは嫌だの、レンタカーは以前乗ってたのじゃなきゃ嫌だのとダダをこねる。いい年した大人のくせになんだ。他人の迷惑を一切考えないエゴイスティックな野郎だからこそ、妻と子供を捨てれたのか。

 弟の家へ居候中は、まあ皿洗いしたりクツ磨いたりとそれなりに気を使っているようなそぶりは見せるが、結局子供と妻を探しに行ってしまう。しかもそんな大事なことを、弟夫婦には一切告げずに、だ。途中、弟夫婦に電話するも自分でしない。息子にさせるほど無責任。妻捜しの途中でも居眠りしてしまう。お前にとって妻捜しはその程度のことだったのか、と思わせる。

 妻がスラム街(?)で働いているのを突き止めると子供を車の中に置き去りにして追いかけていく。置き去り、と言っても窓も閉めさせ鍵もかけさせたりはしているが、こんな危険な場所に子供を一人っきりにしておく神経が分からん。実際子供は車から出てしまっていた。一旦、ホテルに預けるなりなんなりするべきだろうに。

 で、ラストにはまたも息子を妻に押しつけて自分はどこかへ行ってしまう。無責任きわまりない。子供の気持ちを考えたことがあるのか。二人の父親ができて、どう接して良いか分からない状況で、子供なりに本当の父親のことを理解しつつあるときに、また姿を消された。どれほど子供が悲しむだろうか。不憫でならない。
 つーか、弟から借りた金はきちんと返したんだろうな。

 とまあ、この主人公の行動にもの凄く腹が立って感動なんてできなかった。
 もちろん興味深いシーンは多々あった。子供のために父親像を雑誌で探すシーンから、反対側の歩道を親子が歩くシーンまでの一連の流れは素晴らしかったし、序盤の、無言で食事もまともにとらない、睡眠もとらないという、どこか厭世的な雰囲気の主人公には魅力を感じたが、それらの設定がいかされることはなかった。

 弟夫婦の、子供が主人公にとられるんじゃないかという悩みが、深く掘り下げられなかったのも不満。
 そしてラストシーンに子供がためらいもなく母に抱きつきにいくシーン。父親と打ち解けるのにあれだけ時間がかかったのに比べると、映画的なご都合主義が垣間見える気がする。

 淡々とした映画全体の雰囲気には、好感を感じたがそれ以外の部分ではどうも、パルムドールをとるほどの映画だとは思えなかった。

僕らの方程式


監督 内田英治
キャスト 中村優一、中別府葵、相葉弘樹、兼子舜、桐山漣
2008年 日本

あらすじ 鉄オタ高校生と学園のマドンナが、偽装誘拐のカモにされた。さらに深夜の学校には、バスケ部員や卒業生たちがいろんな理由で忍び込んでおり、なぜか立てこもり事件として騒ぎになって……。

評価 ★★☆☆☆

 シナリオはもうちょっとなんとかできなかったんだろうか。いくらなんでも警察はあんなに間抜けじゃないよ。人質の命を尊重する日本の警察が内部の情報が一切分からないまま突入するってどうなのよ。警視庁の特殊部隊が高校生に良いようにあしらわれて、あっさり校舎外へ逃げ出されるってのもどうよ。包囲ぐらいキチンとしとけよ。いかがわしいDVD持ってるってだけで逮捕しちゃう警察官なんてのもひどい(罪状はなに?)
 メジャーデビューのために狂言誘拐をもくろむってのものどうよ。音楽業界ってのは金さえあればなんとかできるってもんでもないでしょ。たかだか三千万円なんて金、CD出しておしまいって額じゃないのか。
 まあ、そんな細かい点に突っ込むような映画ではないのかもしれない。
 要は青春ムービーなわけで、オタクと不良とヒロインがいがみ合いながらも友情と恋とを芽生えさせていくような筋を楽しめればいい(関西弁の歌手と、一人でDVD見てた教師はイラナイ子)

 人間は手紙に似ているところがあるかもしれない。中身が分からないから、まずは外見だけで判断する。
 と、映画の冒頭にある通り、出演者は外見通りというわけになっていない。
 オタクの主人公は、引っ込み思案で自己主張できないように見えるがラストでは他人のために自分の身を投げ出すような勇気を発揮するし、不良も悪そうに見えて体が弱く薬無しでは生きていけなかったり、案外母親想いだったりするし、ヒロインも「姫」とあだ名されているくせに男と駆け落ちしようとするぐらい純情ではなかったりとみんな外見とは違う中身を見せてくれる。
 事件が終わりすこし成長した姿を見て清々しく感じるのは青春映画ならでは。

 しかし、さすがに許せなかったのが立て籠もりを続ける理由付けがあまりに弱すぎる点。普通に警察に事情を話せばそれで済んだ話じゃないのか。だからこそ、少年達がどうなるんだろうというハラハラ感は皆無。

 役者陣もどうもこなれていない感じ。演技のアクが強すぎて不自然さが目立った。

 不満は色々あるが軽いノリで全体を押し切り、それなりに良い映画となっていたと思う。

エイリアン2


監督 ジェームズ・キャメロン
キャスト シガニー・ウィーバー、キャリー・ヘン、マイケル・ビーン、ランス・ヘンリクセン
1986年 アメリカ

あらすじ 2144年。57年間の冷凍催眠状態から救出されたリプリーは、音信不通となった殖民惑星・LV-426の調査の為、海兵隊員と共に旅立つ。そこでリプリーたちが遭遇したのは、卵を生んで繁殖し続けるエイリアン・クイーンの姿だった……!

評価 ★★☆☆☆

 この作品がエイリアンの続編でなければもっと高評価だったのだが。
 続編であるが故に、前作と比較するのは避けられない。前作では見えざる物の恐怖を描いた純粋なるホラー作品であったが、本作は単なるドンパチのアクション映画になってしまった。方向性があまりに違いすぎる。ホラーを期待したら、アクションが出てきた。
 映画自体は非常に良くできている。緊張感のあるアクションの連発。倒して倒しても涌き出てくるエイリアン。原題は「Aliens」複数形となっている。一体ではなく、複数のエイリアンが襲いかかってくるのだ。だが恐怖感は薄い。

 子供を失ったリプリーは、ニュートを自分の子供のように扱い母性愛を見せつけてくれる。一方エイリアンのほうも自分の子供を殺しているリプリーに強烈な敵愾心を燃やし母性愛を見せつける。
 母親同士の壮絶なる戦いという非常に熱いテーマであるわけだが、いかんせんホラー映画の続編としては期待はずれとしかいいようがない。

グーグーだって猫である


監督 犬童一心
キャスト 小泉今日子、上野樹里、加瀬亮、大後寿々花、マーティ・フリードマン
2008年 日本

あらすじ 吉祥寺に住む、漫画家の小島麻子。いつものように麻子が愛猫のサバに話しかけると、サバは冷たく動かなくなっていた―。サバを亡くした悲しみがあまりに大きく、麻子は漫画が描けなくなってしまう。そんなとき、出会ったのは一匹の小さなアメリカンショートヘアー。名前は「グーグー」。

評価 ★★☆☆☆

 ネコ可愛い。


 話の筋自体は良くできてる。作中の「8月に生まれる子供」という漫画と、小泉今日子の人生とが同じように描かれてるわけね。
 漫画では、猛スピードで老化が進んで気がついたら徘徊するようにまでなってたけど、そこから子供が成長するように、新しい人生が始まる、となってる。
 小泉今日子も同じように、子供のころから漫画を書き続け気がついたら三十年経って中年になってた。で、ガンになって子供の産めない体となってしまったけど、死んだサバと出会い新しい人生を歩み出す……。
 このストーリーはなかなかよくできてるなぁと思ったけどそれ以外の部分がいまいち。
 マーティーの死神という設定も唐突で意味不明だったし、森三中や楳図かずおのせいで作品が物凄く軽くみえる。
 上野樹里が浮気相手を巻き込んでチアリーディングしてみせるのもわけが分からない。あれほど反目しあってる同士が、協力して事をはこぶまでの話ぐらいきちんと書いて欲しかった。
 ストーカーの男の存在も全く生かされてなかったな。(あのストーカーは動物園の飼育員らしい)

 上野樹里の恋人とのエピソードとか、死神とかを省いてしまって小泉今日子のみに視点をあてて描いたほうがおもしろくなったんじゃなかろうか。
 小泉今日子の子供時代、みんなを幸せにする漫画を書きたい、と言ってたのに、自分は幸せになっていない、というところにグッときただけにもったいない気がした。



 こういう真面目な話してるのに真ん中にオッサンが入ってるというユーモラスなセンスは大好き。

 しかし、ネコがあまり活躍ないのが一番不満だったりする。あとネコが歩く度に入る効果音はどうかと思う。

 ちなみに原作の漫画、こちらは映画と比べものにならないぐらい面白い。少女漫画臭さもそれほど気にならない名作。


交渉人 真下正義


監督 本広克行
キャスト ユースケ・サンタマリア、寺島進、小泉孝太郎、水野真紀
2005年 日本

クリスマス・イブの日、最新鋭の地下鉄車輌が何者かにジャックされた。犯人からの指名により事件解決のため交渉人・真下正義が派遣されることとなる。「踊る大捜査線」のスピンオフ作品

評価 ★★☆☆☆

 良くも悪くもテレビドラマ向きの作品。それなりにサスペンスしてるし、リアリティの無さとかは差し引いて見てもそれなりに楽しめる。いろんな映画のパロディ的なのが盛り込まれているのも映画ファンとしては嬉しい(パトレイバーとか)

 しかし、この手の作品で犯人を明かさないってのは反則だと思ってる。「CUBE」みたいなのは別にして犯人VS捜査陣にしているのだから、犯人が誰か分かりませんでしたというのは「逃げ」としかおもえない。その他の部分がそれなりに面白いだけに、それだけは許せなかった。

マンマ・ミーア!


監督 フィリダ・ロイド
キャスト メリル・ストリーブ、アマンダ・セイフライド、ピアース・ブロスナン、コリン・ファーズ
2008年 アメリカ

 ギリシャの島で小さなホテルを営むドナの愛娘ソフィは、自分の父親が誰か分からずに育ってきた。結婚式前日、父親候補三人を島へ呼び寄せ自分の父親が誰かを探ることに……。

評価 ★★☆☆☆

 見に行ってきました。欧米で大ヒット中と聞いて楽しみにしていたけど、自分には合わなかった……。
 まず序盤の若い娘三人が歌って踊るシーンで、このテンションについて行けないや、とため息。続いて中年女三人の出会い時のテンションにもついて行けずうんざり。
 陽光眩しく、エメラルドグリーンの海辺のホテル。女学校にでも乱入したかのような女性陣のテンション……。ダメだこりゃ。楽しい映画なんだけど、自分には無理。


 こんな中年女が飛び跳ねてるのを見てもなぁ……。別にアバにも思い入れは無いし……。
 女性が活躍する映画でもこう嫁と姑のドロドロした戦いとかが好きな自分には合わない(悪趣味)

 デートとかで行くには最高なんだろうけど……相手がいねえよ!

 あとピアース・ブロスナン。オンチだなぁと思ってたら案の定ラジー賞取ってました。

 でも音楽は良かったんで、サントラ買っても良いかなぁぐらいは思ったり。