ゲーム


監督 デヴィッド・フィンチャー
キャスト マイケル・ダグラス、ショーン・ペン、デボラ・カーラ・アンガー、ピーター・ドゥナット
1997年 アメリカ

あらすじ “人生が一変するような素晴らしい体験ができる”というゲームの招待状を受け取ったニコラス。謳い文句に誘われ参加したことから巻き込まれる奇妙な事件を描くスリルと謎に満ちたサスペンス。

評価 ★★☆☆☆

 よくこんな脚本で映画作っちゃったなぁというのが見終わった後の感想。
 世にも奇妙な物語の一編にありそうというか、誰かの小説のショートショートにありそうというか、二時間ものの映画らしくない。そりゃあ全編に漂う、デビット・フィンチャーらしい暗さはあるけれど、ワンアイデアのみで一本映画作ちゃうのはさすがに辛い。
 もともと、デビッド・フィンチャーはCMやミュージックビデオ畑の人間だったわけで、映像や演出面を評価されてる監督。だけど、幸か不幸か「セブン」の大ヒットで、あの衝撃的などんでん返しのあるラストシーンを観客は求めちゃうようになって、監督もそれに答えようとしたんじゃないだろうか。その結果、「ゲーム」が生まれたのかもしれない。全部オイラの想像でしかないけどね。
 この後「ファイトクラブ」「パニックルーム」「ゾディアック」と、ストーリー的な驚きよりも、途中のサスペンスや不可思議、人間心理などを主軸にした映画を撮るようになったのも「ゲーム」の失敗でオチありきの映画に本人が限界を感じたように思えるんだけど、どうなんだろうなぁ。

 この映画の中身自体は、それなりに面白い。80分ぐらいの小物だったらもっと評価は高かっただろうけど、二時間も無理矢理もたせましたっつー感じがしてオイラには合わなかった。

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