デサント・オ・ザンファー 地獄に堕ちて


監督:フランシス・ジロー
キャスト: ソフィー・マルソー、クロード・ブラッスール、ベッツィ・ブレア、ジェラール・リナルディ
1986年 フランス

あらすじ:人気作家の妻・ローラは、夫との行為に悦びを見出せず、2人の関係は冷めきっていた。しかし、2人で訪れたバカンス先で夫を殺害してしまったことをきっかけに、ローラの様子が一変する。

評価 ★★☆☆☆

 おフランス産のサスペンス映画。サスペンスといってもストーリー性は薄い。
 社会的地位のある人間が不可抗力で人を殺してしまい、それを目撃され金を恐喝されるという、土曜サスペンス劇場にでもありそうなぐらい平凡なストーリー。
 それでも、鏡の中と外、といった比喩を出してきて深みを持たせようとしたり、様々な細かな設定があったりで独特の芸術的な雰囲気が醸しでている。
 例えば、車の中で煙草に火を付けるとき、マッチのつもりで車に付属している火を付ける奴(名前は何だ?)を外へ放り投げてしまったり、専制君主と揶揄されるような横暴なホテルのオーナーの誕生日のシーンだとかが、映画にアクセントを持たせている。

ソフィー・マルソー
 ↑のカットはお気に入り。何となく秘密めいた瞳に官能を感じさせる姿勢。狂気とエロスの混合を連想させ、彼女の過去の行いの伏線になってる。こういう何気ないワンシーンへのこだわりが所々に見られる。

 といっても、やっぱりストーリーがいまいちでテンポも良くないんで退屈っちゃー退屈。黒人差別や同性愛問題といった社会的な面も取り上げているが中途半端。

 バカンスの雰囲気とソフィー・マルソーの裸を楽しむための映画だろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿