ダブルブレイド


監督 チェン・クンホウ
キャスト レット・ガイルズ、スー・ジン、ヴェロニカ・ベロ
2006年 中国、アメリカ

あらすじ 不祥事から軍を離れた4人の元諜報部員。6年ぶりに集結した彼らは、40万ドルをかけ、大富豪の姉殺害に奔走することに……。

評価 ★★☆☆☆

 コッテコテのB級映画。
 中国とアメリカの合作映画だけどもモロに香港映画のノリ。カンフーアクションに両親の復讐劇。暗殺者グループが仲間割れをしたり、主人公がターゲットに恋をして苦悩したり・・・とまぁ古き良きアクション映画の香りがするんだけども、中身は古くさいだけだったりする。

 アクション部分がダメダメ。動きにキレがなさ過ぎる。頻繁なカメラの切り替えだとか、スローモーション、早回しなんかでごまかそうとしてるが、それが逆にアクションの良さを消してるし、たまに長尺のアクションが流れたりすると、これがもう目も当てられない。
 動きが遅くて相手方は相手の攻撃がくるまできちんと待ってたりする。
 ワイヤーアクションが使われるシーンでも、あからさまにワイヤー使ってるのが分かる。違和感バリバリで見てて気になること気になること。
ワイヤー

 ストーリーのほうもいまいち。双子の姉妹っつー設定ならいの一番に想像するストーリー展開を見事に裏切ってくれなかった。お約束通りで良かったというべきか、ありきたりというべきか・・・。
 他にもちょっとしたドンデン返しもあるがちょっと無理がある。無理にストーリーに凝らなくても、単純なストーリーで良かったんじゃないかとは思うが、アクションがダメダメだからこういうところに力入れなきゃいけなかったんだろうなぁ。それが駄目な方向に行っちゃってるが。

 でもまあ、主人公の心理だとか、細かい小道具の使い方とか、演出とかそれなりに見れるところもあった。荒いところはあるけれど、どこか光る部分があるってのは香港映画らしい。


ハト

 しかし、このハト。ジョン・ウーのパロディだろうけども、アクションの邪魔してるだけで思わず苦笑しちゃう。
 他にもロングコートたなびかせるところなんかもあったし、この監督、ジョン・ウーのファンなんだろうなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿