黄色い星の子供たち



監督:ローズ・ボシュ
キャスト:メラニー・ロラン、ジャン・レノ、シルヴィー・テステュー、ガッド・エルマレ


あらすじ:第2次大戦中の1942年、フランス政府によって行われたユダヤ人一斉検挙。粘り強い取材と綿密な時代考証によって実際の出来事を限りなく事実のままに再現した、骨太の人間ドラマ。

評価 ★★★★☆ 


観賞中胸が締め付けられる思いだった。フランス政府を信用したせいで検挙された家族たち。自転車競技場に家畜のように押し込まれ、食料はおろか水さえも事欠く生活。そして、大人たちはガス室送りにされ残された子供たちも「人道的見地から親と同じ場所へ」とガス室送りへ・・・。
忘れてはいけない歴史がそこにはあり、メラニー・ローランや子役たちの鬼気迫る演技がリアリティをだしているのだが・・・。映画としては少々お涙頂戴物すぎる。泣くべきところがはっきりと描かれていたりして、ちょっとやすっぽい印象。
ヒトラーの演技も、やりすぎというかモノマネ的というか戯画的なところがある。
それでも一度は見ておいて損のない佳作。