ミラクル7号


監督 チャウ・シンチー
キャスト チャウ・シンチー、シュー・チャオ、キティ・チャン、リー・ションチン
2008年 香港

あらすじ 超貧乏なティーとディッキー親子。だが、ゴミ捨て場で謎の物体“ミラクル7号”を拾うと、彼らの暮らしに変化が訪れた。そしてピンチが迫ることに……。

評価 ★★★☆☆

 ナナちゃんかわええ~。犬とのタイマンシーンなんか鳥肌が立った(結局負けたけど)。ペッチャンコになったり、便器と戦ったり、やることがなすことがコミカルだし、細かい仕草ひとつとっても母性愛をくすぐられるようなかわいさ。
 
 ストーリーはいわゆるドラえもん物。できの悪い子供のもとにワケの分からん生物がやってくる。ただ、役に立つわけではなく迷惑にしかならないという点では、四次元ポケットを持ってるドラえもんというより、タダ飯ぐらいのオバケのQ太郎に近いかも。

 この映画、親子で見るのを推奨されるような王道的な良い話なんだけど、全体的に残酷。子供の貧乏さや、同級生の相撲取りみたいな女の子といい、コミカルに差別を描いてる。素手でゴキブリぶっ潰しても、女の子が色目使ってきて主人公が嫌な顔するのも、描写のおかげで笑いになってるけど、冷静に考えるとちょっと非道い。

 で、この映画の最も残酷なところは父親が死ぬとこだろう。ナナちゃんの自己犠牲ぶりを見せる必要があったから父親が死ぬのは分かるけど、死に方がちょっと残酷。助かりそうで助からないところや。父親が落ちてからの現場主任の反応。いちいち残酷的。コメディはそういう残酷的なところがあるのは分かるけど子供も一緒に見るような映画でちょっときついんじゃないかなぁ。

 ラストの大量のナナちゃん。カワイイけど不気味だよありゃあ。

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