監督 ブラッド・バード、ヤン・ピンカヴァ
キャスト パットン・オズワルト、ルー・ロマーノ、ジャニーン・ガラファロー、イアン・ホルム
2007年 アメリカ
あらすじ フランスの片田舎。ネズミのレミーは天才的な嗅覚と味覚を持ち、いつの日か一流のシェフになることを夢見ていた・・・。
評価 ★★★☆☆
ネズミという不潔の代名詞的な存在に料理を作らせるなんていう発想の転換(?)は面白い。別に犬でもネコでもよかったのにあえてネズミを使うという冒険心にはしびれる。
何故か、ネズミのキャラクターは色んなところで大活躍してるので(ディズニーのアイツやネコと追いかけっこしてる奴とか、任天堂の黄色いのとか)子供向けのアニメとしては無難な選択なのかもしれないが。
映像面は相変わらず素晴らしい。水の質感や、ネズミ視点の走り回るシーンなどまさに目を見張る出来映え。砂漠地帯を描いた前作カーズとは、180度違うヨーロッパのレストランが舞台になっているのに、これだけクオリティの高い映像を作れるとはさすが。
しかし、レミーがかわいくない。まぁ、きらわれものでなければならないから、あえてデフォルメをしなかったんだろうけど、ネズミの密集シーンは苦手な人にはちょっときついんじゃないだろうか。
あと気になったのがラストシーン、ハッピーエンドにしてあるけどネズミの寿命は五年も無い。レミーが死んだあとどうすんだろ。
声優もいまいち。主人公の吹き替え役の佐藤隆太。ひとりだけ素人臭がプンプン。そのせいか主人公の弱々しい性格が一段と強調されてる感じ(狙い通りか?)。ピクサーアニメは、声優の経験がない有名人を起用することはほとんどなかったのに、何故本作はそういうことをしちゃったんだろうか。ちょっと残念。
料理界の評論家を皮肉するような内容は(暗に映画界も皮肉ってる?)ピクサーらしく、こうした小ネタが単なる子供映画ではなく、大人が見ても楽しめるようになっている。
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