シュレック


監督 アンドリュー・アダムソン、ヴィッキー・ジェンソン
キャスト マイク・マイヤース、キャメロン・ディアス、エディ・マーフィー、ジョン・リスゴー
2001年 アメリカ

あらすじ 人里離れた沼に暮らす怪物シュレックが活躍するハートウォーミングなアニメーション。新設されたばかりのアカデミー賞長編アニメーション作品賞受賞作。

評価 ★★★☆☆

 ことごとくおとぎ話の王道の逆を行く話。
 魔女の呪いをかけられたお姫様。助けるのは白馬の王子様……、ではなく不細工なモンスター。眠っているお姫様をキスで起こすなんて事はせず、ただ揺すり起こすだけ。そもそも、お姫様はおてんばだし、王子様はチビで微塵も格好良くない。モンスターが姫を助ける理由も単に自分の住みかを守るためという自分勝手なもの。
 アンチおとぎ話的なストーリーで徹底されており、非常にユーモラスである。
 しかし、ラストシーンはいただけない。
 これがもし、おとぎ話なら姫の呪いが解けて美人になりシュレックも実は呪いをかけられてましたってことで美男子になって、王子は悪事がばれて追放。シュレックが王子に成り上がり姫様と結婚、なんてことになるんだろうが、本作では、姫様もシュレックも不細工のまま結婚して二人が幸せならそれでいいや、めでたしめでたし、となっている。
 これは、美男子同士が結婚してめでたしめでたし、というのと本質的には変わらない。結局外見が最も重要なファクターとして扱われていることになるのだ。
 アンチおとぎ話ならば外見よりも中身が大事ってことで美人と不細工同士の結婚にするべきではなかったかと思う。

 浜ちゃんの関西弁は、最初は違和感があったが慣れるにしたがってシュレックにぴったりのように聞こえてくるのがあら不思議。

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