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夏時間の庭


監督:オリヴィエ・アサヤス
キャスト:ジュリエット・ビノシュ/シャルル・ベルリング/ジェレミー・レニエ

あらすじ:画家だった大叔父の邸宅に暮らすエレーヌが急逝。3人の子供たちに広大な家屋、貴重な美術品が遺され、ジレンマに悩まされる……。オルセー美術館全面協力で製作された家族の絆の物語。

評価 ★★★★☆

ゲンスブールと女たち


監督:ジョアン・スファール
キャスト:エリック・エルモスニーノ/ルーシー・ゴードン/レティシア・カスタ

あらすじ:バルドー、バーキン、ピアフ、ドヌーヴ、フランス・ギャル、ジュリエット・グレコ…美しい女たちと音楽に愛された天才セルジュ・ゲンスブール。その華麗にして破天荒な生涯。“ユダヤ人で醜男"というコンプレックスを抱えながら、数多の美女たちを虜にしたプレイボーイ。そして、酒とタバコをこよなく愛し、今なお語り継がれる名曲の数々を生み出した稀代の天才アーティストのセンセーショナルな生涯を、人気BD作家J・スファールが斬新なアプローチで描き出す、音楽と情熱の物語。

評価 ★★★☆☆

黄色い星の子供たち



監督:ローズ・ボシュ
キャスト:メラニー・ロラン、ジャン・レノ、シルヴィー・テステュー、ガッド・エルマレ


あらすじ:第2次大戦中の1942年、フランス政府によって行われたユダヤ人一斉検挙。粘り強い取材と綿密な時代考証によって実際の出来事を限りなく事実のままに再現した、骨太の人間ドラマ。

評価 ★★★★☆ 


ラストタンゴ・イン・パリ


監督:ベルナルド・ベルトルッチ
キャスト:マーロン・ブランド、マリア・シュナイダー、ジャン=ピエール・レオー、マッシモ・ジロッティ
1972年 イタリア、フランス

あらすじ:冬のパリ。中年男のポールは、アパートの空き部屋で偶然出会った若い娘ジャンヌをいきなり犯す。だが2 人は何事もなかったかのように別れる。ジャンヌには婚約者がいた。一方、ポールは妻が自殺したばかりで人生に絶望していた。2人はその後もアパートの空き部屋で会い続け、互いの肉体におぼれていく・・・。

評価 ★★★☆☆


 エロ過ぎてイタリアじゃポルノ認定され公開が中止されたとか。でも、今見てみるとあんまりエロくない。直接的なエロスを描いた場面なんてほとんどない。もっとこう、腰振ったり、アンアン喘いだりってのを見る前は想像してたんだけどねぇ。

 アナルセックスの描写なんかもあるが、これはエロとして描いたわけではなく屈折した男性の精神性と、抗いきれない女性の弱さを象徴させているようで純粋なエロではない。女優の全裸体も頻繁に写されるけれども別に恥じらいがあるわけでもなく堂々としているんでエロさは感じない。
 どうしてこんな映画がポルノ認定されたんだろう?

アナルセックス

 アナルセックスはキリスト教の人にとっては子供の出来ない性行為として、それなりに許容されていると聞いたことがある。だから洋物AVではアナルセックスが多い、と。
 ホントならこの映画のアナルセックスの描写に過度に反応するとは思えないが、どうなんだろう。

 しかしまあ、この映画のオリジナル版は200分だそうで日本で発売されているのは120分バージョン。カットされている八十分に過激な描写があるのかもしれない。そっちを見てみたいけど、200分も時間を割いてまで見ようと思うほどの映画ではないかも。

 監督の親父さん、アッテリオ・ベルトルッチは有名な詩人だそうだ。その血を引いてるのがよく分かる。詩的な映像が満載。
ラストタンゴ・イン・パリ
暗示的なオープニングのイラスト


浮き輪
沈んでいく浮き輪



ふたりの独特の距離感


 思わせぶりで深読みすれば何か意味があるように思える、暗示的な映像。たぶん歓声だけで映像撮っててあんまり意味はないと思うけど。

 登場人物は一癖も二癖もある。どの人物もどこか謎めいていて何考えているかよく分からない。主人公の女。あんな四六時中カメラを回させて映画を撮る男のどこが良いんやら。あっさり別れちまえ、と思うんだけど、女の方は明らかにマーロン・ブランドのさえないおっさんに心惹かれても男と別れようとしない。
 マーロンのおっさんはおっさんで、アパートの中では名前すらも話さない聞かないで、思いっきり現実逃避している。ふたりの関係はこのアパートの中だけ、と。現実の辛い出来事を忘れるための官能で耽美な夢のような場所がアパートだったわけだ。
 ただし、マーロンはラストで、主人公の女を追いかけて自宅まで入っていく。現実逃避であったはずのふたりの関係が現実世界にまで入り込んでしまった。
 対する女はマーロンを撃ち殺してこんな男は名前も知りません、と呟く。明らかにマーロンを現実逃避の世界の人間としてみなそうとしている。
 アパートの中で名前を話したり聞くのを嫌がったマーロンと、逆に何でも聞こうとした女との関係がここで逆転している。

 マーロンは何も聞きたくないふりをして強がってはいたが、本当は女のことを全て知りたかったし自分のことを全て話したかったのだろう。正直に自分の思いを打ち明けることができないのは妻の遺体を前に泣き崩れたマーロンの様子を見れば良くわかる。
 女の方はアパートの中で何度も自分のことを話しマーロンのことを聞いた。
 マーロンからしてみると、自分を受け入れてくれる女性だと思ったのだが、結局アパートの中だけの付き合いだと割り切っていたのは女の方だったというオチ。


女を追いかけるマーロン



 良くできてる映画なんだけど、やっぱりエロが物足りない・・・。